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ラズパイで作る自宅WEBサーバ:Apache編
第3回 PHP 設定
2026.11.08

PHPは The PHP Group によってコミュニティベースで開発されているオープンソースの汎用プログラミング言語です。サーバーサイドで動的なウェブページ作成するために使用します。

●php インストール
パッケージの有無を確認します
$ dpkg --get-selections | grep php

利用できるパッケージのバージョンを確認します
$ apt-cache show php
Package: php
Architecture: all
Version: 2:8.3+93ubuntu2

$ apt-cache show libapache2-mod-php
Package: libapache2-mod-php
Architecture: all
Version: 2:8.3+93ubuntu2

インストール可能なコンポーネントを検索します
$ apt-cache search php | grep php8.3 | more

PHP をインストールします
$ sudo apt-get -y install libapache2-mod-php8.3 php8.3 php8.3-cgi php8.3-cli php8.3-common php8.3-curl php8.3-gd php8.3-ldap php8.3-mysql php8.3-mbstring php8.3-imap php8.3-xml

$ php --version
PHP 8.3.6 (cli) (built: Oct 19 2026 15:16:58) (NTS)
Copyright (c) The PHP Group
Zend Engine v4.3.6, Copyright (c) Zend Technologies
with Zend OPcache v8.3.6, Copyright (c), by Zend Technologies

インストール済みの拡張モジュールを確認します
$ php -m

ここで、Apache Web サーバを再起動します。
$ sudo /etc/init.d/apache2 restart

●設定ファイル php.ini の編集
設定ファイル php.ini は動作環境によって参照されるファイルが異なります。
コマンドラインで参照される php.ini を確認します。
$ php --ini | grep php.ini
Configuration File (php.ini) Path: /etc/php/8.3/cli
Loaded Configuration File: /etc/php/8.3/cli/php.ini

Apache WEBサーバで参照される php.ini の確認
$ vi /example/www-root/phpinfo.php
<?php phpinfo(); ?>

ブラウザから
http://192.168.11.28/phpinfo.php



ここでは、Apaceh Web サーバーから参照される設定ファイルを編集します。
公開サーバ、開発・検証用サーバなど用途に応じて検討してください。
php.ini は公開サーバーの設定を使い、.htaccess などで設定を上書きして、開発・検証用サーバに適用してもよいと思います。
$ sudo vi /etc/php/8.3/apache2/php.ini
default_charset = UTF-8                ← デフォルト文字コード
mbstring.language = Japanese           ← デフォルトの言語
date.timezone = Asia/Tokyo             ← タイムゾーンの設定
expose_php = Off                       ← HTTPレスポンスによるPHPバージョン非表示

;mbstring.internal_encoding =          ← PHP5.6以降で非推奨
;mbstring.http_input =                 ← PHP5.6以降で非推奨
;mbstring.http_output =                ← PHP5.6以降で非推奨

log_errors = On                        ← エラーログをファイルに残す
error_log = /var/log/php_error.log     ← エラーログの場所
error_reporting = E_ALL & ~E_DEPRECATED & ~E_STRICT  ← エラー関連の留意点参照
display_errors = Off                  ← エラー非表示
display_startup_errors = Off          ← PHP起動時エラー非表示

session.name = PHPSESSID
session.use_trans_sid = 0
session.use_cookies = 1
Debian系OSでは、拡張モジュールの設定は、php.ini では行いません。(php.ini で extension の指定は必要ありません)

●PHPエラー関連の留意点
PHP7からE_STRICTが深刻度により、E_NOTICE、E_WARNING、E_DEPRECATED のいずれかに割り振られます。定数 E_STRICT は残っているのでエラーにはならないようです。
E_DEPRECATED:実行時の注意。これを有効にすると、 将来のバージョンで動作しなくなるコードについての警告を受け取ることができる。
E_WARNING:実行時の警告 (致命的なエラーではない)。スクリプトの実行は中断さ れません。
E_NOTICE:実行時の警告。エラーを発しうる状況に遭遇したことを示す。 ただし通常のスクリプト実行の場合にもこの警告を発することがありうる。

●セッション関連の留意点
session.use_trans_sid = 0
これを有効(1)にして、PHPのセッション管理機能を使うと、セッションIDを含むURLが生成されます。
利用者が、emailにより友人にセッションIDを含むURLを送信した場合、ユーザ名・パスワードなしにサイトにログインされてしまう可能性があります。
URLに基づくセッション管理は、Cookieに基づくセッション管理と比べ てセキュリティリスクが大きくなります。

session.use_cookies = 1
クライアント側にセッ ションIDを保存する際にクッキーを使用するかどうかを指定します。デフォルトは1 (有効)です。

session.name = PHPSESSID
Cookieの名前が PHPSESSID で、値がセッションIDになります。
セキュリティー上、セッション名は変更しておいたほうが無難です。

●拡張モジュールの設定
Debian(Ubuntu) で PHP 5.4 から拡張モジュールの設定ファイルの構成が変わっています。
拡張モジュールの設定ファイルを置くディレクトリ /etc/php/8.3/apache2/conf.d/ のすべてのファイルがリンクファイルへ変更され、 /etc/php/8.3/mods-available/ (php8.3の場合)という新しいディレクトリに、拡張モジュールの設定ファイルの実態を置くようになりました。
aptでインストールした際に、ここに拡張モジュール設定が追加されます。
$ ls -l /etc/php/8.3/apache2/conf.d | more
lrwxrwxrwx 1 root root 39 10月 28 19:44 10-mysqlnd.ini -> /etc/php/8.3/mods-available/mysqlnd.ini
lrwxrwxrwx 1 root root 39 10月 28 19:45 10-opcache.ini -> /etc/php/8.3/mods-available/opcache.ini
lrwxrwxrwx 1 root root 35 10月 28 19:44 10-pdo.ini -> /etc/php/8.3/mods-available/pdo.ini
lrwxrwxrwx 1 root root 35 10月 28 19:45 15-xml.ini -> /etc/php/8.3/mods-available/xml.ini
........

Apache WEBサーバを再起動します
$ sudo /etc/init.d/apache2 restart

●get_magic_quotes_gpc()
get_magic_quotes_gpcはPHP8以降では削除となりました。
マジッククォートとは、POSTやGETで受け取ったリクエストデータに入っているシングルクオート(’)やダブルクオート(”)、バックスラッシュ(\)などの文字をPHP側で自動的にバックスラッシュでエスケープしてくれる機能です。 その機能がONかOFFかを判定する関数がget_magic_quotes_gpc()です。 PHP4~PHP5時代はこの機能がONとなっているサーバーが多く、SQLインジェクション対策で実装されていたようです
2026.11.06 第1回 Ubuntu Server
2026.11.07 第2回 Apache WEBサーバ設定
2026.11.08 第3回 PHP 設定
2026.11.09 第4回 MariaDB設定
2026.11.10 第5回 DNS設定
2026.11.11 第6回 メールサーバ設定
2026.11.12 第7回 ファイアウォール設定
2026.11.13 第8回 認証サーバ設定
2026.11.14 第9回 crontab 設定
2026.11.15 第10回 運用・保守

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