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七代の滝 七代の滝
七代の滝は数段に分かれていて全長8m位はある。
滝のすぐ脇の樹木には相合傘が刻まれていた。すごい力の入れようで彫るのに2?3時間は掛かっただろう(自然を大切に!)。かなり年月がたっているらしいが、未だに色あせていない。
滝から鉄の階段を登ると天狗岩にでる。そこからはなだらかな道となり、渓流沿いを歩くことになる。まだ紅葉には早いが、静寂の中に神秘的な雰囲気を漂わせている。3時間程で一周して御岳神社に戻る。
お昼は情報誌で予めチェックしていた山香荘の釜めしだ。
お土産屋を下ったすぐのところに表札があり、その奥まった先にあるので落ち着いて食事をしたい人にはお奨めだ。
玄関で靴を脱ぎ奥へ案内される。釜飯は松竹梅とあるが梅で充分。
恥ずかしがらずに梅と頼もう。梅定食にはオリジナルの白ワイン(非売品)、山芋のスライス、サラダ、山菜の小鉢2個とけんちん汁まで付いてくる。
山菜釜めしの味付けは濃すぎず美味しい。ちなみにここの蒟蒻も好評らしい。
この御岳は日帰りに丁度良い散策コースなので紅葉の時期に訪れてみるのもよいだろう。

【参考データ】
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新宿 →御岳駅(JR) 890円
御岳駅→滝本駅(バス) 270円
滝本駅/御岳駅(ケーブルカー往復) 1090円
山香荘・釜飯(梅) 1575円
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合計:4985円

2000-08-27 川俣東沢渓谷
川俣東沢渓谷 8月も終わりなのに高原はまだまだ暑い。起床とともに寝具一式とテントを干す。
その間に朝食を済ませ、乾いたところでザックに詰め込む。
清里駅に向かい、駅前の観光案内書で地図をもらう。
清里駅から甲斐大泉方向の2つ目の踏切を渡り清泉寮への道をたどる。舗装された幅の広い道に木陰は無く、登り坂はかなりの傾斜だ。レンタサイクルの家族連れも途中途中で休んでいる。

2キロ程で清泉寮に着く。焼きとうもろこしが目に入る。店員のお兄ちゃんに満面の微笑で『1本』と指で合図する。とうもころしは大好きだ。木陰の地面に座りほおばる。すごく美味しい。

時刻は午後をちょっと回っていた。夜にコンサートの予定があるので近場の川俣東沢渓谷を散策することにした。
八ヶ岳高原ラインの東沢大橋の端から谷にくだる。木々に覆われた道は涼しい。
土の地面は固く湿気を帯びていて滑りやすい。沢筋の道は起伏に富んでおり、長く続く木製の上り階段はかなり辛い。場所によっては丸太の梯子になっているところもある。
ザックを背負っている分、階段や落差の在る岩場はガマ蛙のようにしがみ付きながら下りるので傍から見たらかなりかっこ悪いことだろう。
時折、玄武岩の苔むした岩肌があわられる。渓谷をまたぐ錆ついた鉄橋には『5人以上同時に渡るな』と警告板が付いていた。
ブーツを脱いで火照った足を渓流に浸す。一分程で冷たさに我慢できなくなる。手頃な岩の上でぼ~っと体を休める。
林道に入る前にペンションを予約したので、後は沢を登り急いで帰ることにした。

ペンションに着くとひょうきんなおじさんが出迎える。部屋はツイン・ルームだ。
やっぱりペンションでシングルってのはないようだ。さびし~い。
早々にお風呂に浸かり、汗を流す。
1Fの食堂で早めの夕食をとる。同席した夫婦も夜のコンサートを観に行くそうだ。話が盛り上がる。
旦那さんのほうは山の写真、奥さんは藍染めを趣味にしている。旅先での会話も楽しみの1つだ。

清里フォトアートミュージアム(KMoPA)の5周年記念コンサート第2夜はジャー・パンファン(二胡)と恩田直幸(ピアノ)による演奏だ。
演奏会場の石柱の庭は周囲を木立に囲まれ虫の声も夏の終わりを告げるかのようにはかない。正面のステージに照明が灯り演奏が始まる。
オープニングは『LIGHT DANCE』という曲だ。聴いてみたい人は
http://www.page.sannet.ne.jp/kasaim/JIA/jindex.html
にアクセスしてみよう。
少し肌寒さを感じる夜風の中で意識がどこまでも果てしなく澄み渡る。
二胡とピアノの音色が調和してやさしく包み込む。取り戻せない甘く切ない想いが流れていく。そしていまを紡ぎだしている想いは・・・・
20世紀最後の夏が過ぎていく。

2000-08-26 清里高原
清里高原 夏の清里高原、動機はコンサートの企画に携わっている知人が清里フォトアートミュージアム(K MoPA)の5周年記念コンサートに協力しているからだ。
東京八重洲口8時20分からの高速バス『きよさと号』に乗車する。
出発早々、『中央道は談合坂まで40キロの渋滞、到着は何時になるかわかりません』
のアナウンス。お~い、おっちゃん、そういう事は発車前に言ってくれないと~。
まあきょうは予定がないから車内でジックリ本を読むことにしよう。
ここで一言アドバイス~。渋滞のときはサービスエリアの駐車場とトイレが混むのでバスにトイレが付いているか確認しておこう。きよさと号には付いてる。
午後1時半頃清里駅に到着。中途半端な時間だから今夜の宿泊を予定している
キャンプ場に向かうことにした。国道141号線を須玉IC方向へ5キロほど歩く。
道路沿いには木陰が少ない。暑い、すごく暑い。途中のスーパーで涼みながら食料を補給する。丘の公園入口の信号を右折して牧場通りを1キロ半ほどさらに歩く。
モーモーランド・オートキャンプ場、あれ?これは観光地風で安直だぞ~。
邪道だけど携帯電話で確認する。もっと先だと電話口から答えてくる。
『きょうは貸切です』と付け加えられた。5000坪の敷地が貸しきり~?来るもの拒まずの精神はどこへいったんだ~。
まあモーモーランドでもいいか~。受付けで料金を聞いてみる。
『いまオープン特価で4000円です』とお兄ちゃんが愛想よく答える。
仕方ないのであちこち電話をしてみるが、どこも満杯。再度受付けに戻り、テントサイトを見せてもらう。『お客さん独り~』の問いに答えると『それなら2500円でいいよ』とまけてくれるではないか。おお~お兄ちゃん、いい人だね。まだちょっと高いけど。(普通高くても1000円というのが頭にあった)。
テントを設営して、ちょっと遅めの昼食。スーパーで買ったさつま揚げを3枚程食す。


K MoPA K MoPA
時間は午後4時を少し回っていた。ヘッドランプ片手にK MoPA に向かう。
徒歩で3キロくらいだ。とんぼは器用だ、前を見ながら真っ直ぐ後退できる。私の車の運転よりうまそうだ。
K MoPAはプラチナプリントの作品を扱っている。興味のある人は井津建朗の写真集または ON THE EDGE IMAGES FROM 100 YEARS OF VOGUE (RANDOM HOUSE)等を参照。
館内のレストランはディナータイムが始まっていた。受付の女性にドリングが飲める
場所を聞いてみる。『車でおいでですか』と聞かれたので『歩いてきた』と答えた。
徒歩で来る人はいないらしい。宿泊者以外立入り禁止の奥にある自販機を教えてもらった。この受付嬢もいい人だ。

翌日のコンサートを楽しみにキャンプ場への夜道を戻る。舗装された林道がぼ~と浮かび上がる。静寂に包まれた細道をヘッドランプの光を頼りに歩く。
時折とうもろこしの畑が道端に広がる。1キロ程歩くとペンションの華やかな明かりが目にはいる。中庭ではバーベキューを囲む若者とレゲエの曲が聞こえて来る。
その先にはまた人気の無い道が続いている。夜風を楽しみながら歩き続ける。

2000-07-29 日光・千手が浜
日光・千手が浜 土曜日朝5時に起床。今回は機動性を向上させるために通常使用しているザックより若干小さめのザックを使用した。
そのため前日80円引きで買ったフランスパンと常温保存可能なチューブ入りピーナッツジャムを握りしめたまま、東武日光線快速電車に乗り込むことになった。電車の中で朝食、やたらにパンが硬い。
東武日光駅からバスに乗っていろは坂を登り中禅寺温泉で下車する。
中禅寺湖遊覧船乗り場からは20分前(8:50)に千手が浜行きが出航した後だった。
近くの八百屋でピーマン、ウィンナー、さつま揚げを買った。
ブーツの紐を縛り直し菖蒲が浜まで湖に沿った林道約4キロを歩く。適度な木漏れ日と湖からの風が心地よい。
菖蒲が浜の波止場からは11時に千手が浜行きの臨時便が出る。1時間程湖を眺めながらパンをかじる。
桟橋の柱のくもの巣にこがね虫が引っかかってもがいている。蜘蛛は姿を現さないが夜には糸に巻かれてしまうことだろう。


第2キャンプ場 第2キャンプ場
やっと出航という時に林間学校の生徒が乗り込んできた。150人程乗るという話が聞こえてくる。みんな荷物が重そう。この船大丈夫?とふと思う。沈没したときに持って泳ぐものを頭の中で整理する。
千手が浜に着く。去年来た時よりもにぎわっている。第1キャンプ場を通り抜け奥まったところにある第2キャンプ場に向かう。手続きを済ませさっさとテントの設営をする。
一段落したところでなんか気持ち悪い。寝不足かと思ったがそうではないようだ。げっぷもでる。人気の無い林の方に歩いて行き、人差し指を口にいれ強制排出する。
げろげろ~!消化されずにフランスパンがでてくる。次回から賞味期限切れのパンは焼いて食べることにしよう。


さつま揚げ さつま揚げ
テントに戻り、一時間程眠る。午後1時をちょっと過ぎた辺りで眼がさめる。
気分は爽快。コッヘルの鍋蓋に油を垂らす。ガスバーナーに着火する。さつま揚げを少し焦げ目ができる程度にやく。焼きたてはおいしい。




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