MIDIフォーマット解析
2021.08.23 / 2022.03.22更新
YouTube でも紹介しています。画像をクリックすると再生できます。
前回、2021年8月7日の「MIDI制御/Adafruit Music Maker」では、ソースコードに直接MIDIコマンドを書いて、Music Makerへ送り込み、音を鳴らしてみました。
現在では、MIDIデータ形式として、FORMAT-1が主流ですが、Music Makerは、FORMAT-0にのみ対応しています。
そこで、今回は、FORMAT-1のMIDIデータを読込んで、演奏データを抽出、Music Makerへ流し込み、音を鳴らせてみます。
■参考資料
MIDIファイルの中には、MIDIイベント、SysExイベント、メタ・イベントなど様々なイベントが存在します。
そのため、今回の解説では、使用したMIDIファイルに使用されていたイベントのみを取り上げています。
より詳細な情報を知りたい場合は、下記の資料などを参考にしてみてください。
MIDI1.0規格書PDF版
MIDI規格委員会
MIDI機器及びMIDIソフトウエアの開発に携わっておられる方、MIDIデータの様々な利用を考えられておられる方々のための規格書。
→ MIDI1.0規格書PDF版
SMFリファレンスブック
新井純著
リットーミュージック (1998/12/10)
MIDIによる演奏データの配布で一般的に使用されているSMF(スタンダードMIDIファイル)についての詳細な資料を掲載するとともに、より互換性(演奏再現性および可搬性)の高いSMFを作成する方法について説明しています。
YAMAHA MIDIリファレンスブック
6頁に簡潔に纏められています。
DOWNLOAD
■SMF(標準MIDIファイル) → 配列データ変換
まずは、MIDIデータ解析用にシンプルなMIDIファイルをダウンロードします。
Free Background Music Download - MusMus
MusMus(ムズムズ)さんのサイトから「風 - MIDI -」(シンプルで、優しく、ちょっと切ないピアノ曲)をダウンロードしました。
MIDIファイルの解析ですが、そのままのバイナリーデータではテストしにくいので、テキスト配列に変換します。
配列への変換方法はお好み次第ですが、手っ取り早く、PHPで変換プログラムを作成しました。
bin2hex.php
<?php
$fname = $argv[1];
if(!($file_size = filesize($fname))) return;
list($file_name,$file_type) = explode('.',$fname,);
if (!($infp = fopen($fname,"rb"))) return;
$outfile = $file_name.'.h';
$outfp = fopen($outfile,"w");
fwrite($outfp, "const unsigned long mid_len = ".$file_size.";\n");
fwrite($outfp, "const unsigned char mid_data[".$file_size."] = {\n");
$i = 0; $cnt = 0;
while (!feof($infp)) {
$byte = fread($infp, 1);
$hexChar = '0x'.bin2hex($byte);
if ((++$cnt)==$file_size) {
fwrite($outfp,$hexChar."\n};\n");
break;
} else {
if ((++$i)%16) {
fwrite($outfp,$hexChar.",");
} else {
fwrite($outfp,$hexChar.",\n");
}
}
}
fclose($outfp);
fclose($infp);
?>
MIDIファイル MusMus-MIDI-008.mid を MusMus-MIDI-008.h に変換してみます。
$ php bin2hex.php MusMus-MIDI-008.mid
PHPスクリプトを実行すると、MIDIファイルの拡張子が h に置き換わったデータファイルが生成されます。
MusMus-MIDI-008.h の内容
※実際には、1行に16個の16進データを出力しています。
const unsigned long mid_len = 3771;
const unsigned char mid_data[3771] = {
0x4d,0x54,0x68,0x64,0x00,0x00,0x00,0x06,0x00,0x01,
0x00,0x02,0x01,0xe0,0x4d,0x54,0x72,0x6b,0x00,0x00,
0x00,0x2a,0x00,0xff,0x51,0x03,0x08,0x7a,0x24,0x00,
0xff,0x58,0x04,0x04,0x02,0x18,0x08,0x00,0xff,0x06,
........
};
■MIDIファイルの構造
MIDIファイルは、ヘッダー・チャンクとトラック・チャンクにより構成されています。
チャンクは、PNG、IFF、MP3、AVIなどの多くのマルチメディアファイル形式で使用される情報の断片です。
各チャンクには、いくつかのパラメーターを示すヘッダーが含まれています。
ヘッダーの後には、データを含む可変領域が続きます。
→ ウィキペディア Chunk
const unsigned long mid_len = 3771;
const unsigned char mid_data[3771] = {
0x4d,0x54,0x68,0x64,0x00,0x00,0x00,0x06,0x00,0x01,
0x00,0x02,0x01,0xe0, 0x4d,0x54,0x72,0x6b,0x00,0x00,
0x00,0x2a,0x00,0xff,0x51,0x03,0x08,0x7a,0x24,0x00,
0xff,0x58,0x04,0x04,0x02,0x18,0x08,0x00,0xff,0x06,
0x04,0x3f,0x3f,0x3f,0x3f,0x91,0x2e,0xff,0x06,0x01,
0x30,0x91,0xb8,0x52,0xff,0x06,0x03,0x3f,0x3f,0x3f,
0x00,0xff,0x2f,0x00, 0x4d,0x54,0x72,0x6b,0x00,0x00,
0x0e,0x73,0x00,0xff,0x03,0x0b,0x75,0x6e,0x74,0x69,
0x74,0x6c,0x65,0x64,0x43,0x48,0x31,0x00,0xb0,0x06,
0x0c,0x00,0xb0,0x26,0x00,0x00,0xb0,0x01,0x00,0x00,
0xb0,0x0b,0x7f,0x00,0xe0,0x00,0x40,0x00,0xb0,0x41,
0x00,0x00,0xb0,0x40,0x7f,0x00,0xb0,0x07,0x7f,0x00,
0xb0,0x0a,0x40,0x00,0xb0,0x5b,0x00,0x00,0xb0,0x5d,
0x00,0x92,0x52,0x90,0x42,0x51,0x02,0x90,0x2b,0x4d,
0x82,0x4e,0x90,0x32,0x4b,0x81,0x04,0x80,0x42,0x51,
0x08,0x80,0x2b,0x4d,0x81,0x10,0x90,0x37,0x50,0x50,
........
};
先頭のブルー で示した部分がヘッダー・チャンク、
それに続くコーラル の部分がトラック・チャンク0、
その次のターコイズ の部分がトラック・チャンク1になります。
MIDIフォーマット0のファイルはヘッダー・チャンクと1つのトラック・チャンク、
フォーマット1と2は、ヘッダー・チャンクと複数のトラック・チャンクにより構成されています。
◇ヘッダー・チャンク
0x4d,0x54,0x68,0x64,0x00,0x00,0x00,0x06,0x00,0x01,
0x00,0x02,0x01,0xe0,
0x4d,0x54,0x68,0x64
ヘッダー・チャンクID
0x00,0x00,0x00,0x06
チャンク・サイズ(固定)
0x00,0x01
フォーマット・タイプ
0x00,0x02
トラック数、この場合は2
0x01,0xe0
時間単位。時間単位は、4分音符あたりの分解能を表します。
時間単位では、トラック・チャンクのデータ・セクションで使用されるデルタ・タイム(イベントの時間情報)の意味を指定します。
この場合は、480
◇トラック・チャンク0
1番最初のトラック・チャンクはコンダクター・トラックと呼ばれ、通常、演奏以外のデータ、
例えば、曲名、著作権、曲の拍子や長調、短調、使用する楽器の種類などのテキスト情報を格納するのに使用されます。
使用されるメタ・イベント等は楽曲、使用するDTMアプリによって大きく異なります。
0x4d,0x54,0x72,0x6b,0x00,0x00,0x00,0x2a,0x00,0xff,
0x51,0x03,0x08,0x7a,0x24,0x00,0xff,0x58,0x04,0x04,
0x02,0x18,0x08,0x00,0xff,0x06,0x04,0x3f,0x3f,0x3f,
0x3f,0x91,0x2e,0xff,0x06,0x01,0x30,0x91,0xb8,0x52,
0xff,0x06,0x03,0x3f,0x3f,0x3f,0x00,0xff,0x2f,0x00,
0x4d,0x54,0x72,0x6b
トラック・チャンクID
0x00,0x00,0x00,0x2a
データ・サイズ。この後に続くデータ長です。この場合は42バイト
ここからは、デルタタイムと、それに続いてイベントと呼ばれるメッセージが続きます。
最初にテンポ設定のメタ・イベントがありますが、MIDIファイルによって、各種イベント情報の順番は様々です。
一般的な、メタ・イベント情報はなくても問題ありませんが、テンポ設定は、演奏の際の時間間隔を計算する際に使用されます。
0x00,0xff,0x51,0x03,0x08,0x7a,0x24
0x00 デルタタイム デルタ・タイムは、可変長数値表現で表されるイベントの時間情報です。直前のトラック・イベントからの時間を表します。
0xff メタ・イベント
0x51,0x03 テンポ設定
0x08,0x7a,0x24 四分音符の長さをマイクロ秒で表した数値 555556
0x00,0xff,0x58,0x04,0x04,0x02,0x18,0x08
0x00 デルタタイム
0xff メタ・イベント
0x58,0x04 Time Signature(拍子)
0x04: 拍子の分子
0x02: 拍子の分母(2の負のべき乗)1/(2^2)=1/4
0x18: メトロノーム間隔のMIDIクロック数 MIDIクロックは24で4分音符 0x18=24
0x08: 4分音符あたりの32分音符の数 0x08=8
0x00,0xff,0x06,0x04,0x3f,0x3f,0x3f,0x3f
0x00 デルタタイム
0xff メタ・イベント
0x06 Marker マーカー 演奏中のセクション名などを記述
0x04 Markerの長さ
0x3f,0x3f,0x3f,0x3f Marker名
0x91,0x2e,0xff,0x06,0x01,0x30
0x91,0x2e デルタタイム
0xff メタ・イベント
0x06 Marker マーカー
0x01 Markerの長さ
0x30 Marker名
0x91,0xb8,0x52,0xff,0x06,0x03,0x3f,0x3f,0x3f
0x91,0xb8 デルタタイム
0xff メタ・イベント
0x06 Marker マーカー
0x03 Markerの長さ
0x3f,0x3f,0x3f Marker名
0x00,0xff,0x2f,0x00
End of Track トラックの終わりを示す
※その他よく使われるメタ・イベント
0xff 0x01 len text:テキスト
0xff 0x02 len text:著作権表示
0xff 0x03 len text:曲名やトラック名を記述
0xff 0x59 0x02 sf mi:sf=ハ長調(イ短調)を基準とした調号の数、mi=調(0:長調/1:短調)
◇トラック・チャンク1
トラック・チャンク1には実演奏データが格納されています。
使用されるMIDIイベントやコントロールは楽曲、使用するDTMアプリによって大きく異なります。
また、イベントの種類によって、そのメッセージの長さは異なります。
0x4d,0x54,0x72,0x6b,0x00,0x00,0x0e,0x73,0x00,0xff,
0x03,0x0b,0x75,0x6e,0x74,0x69,0x74,0x6c,0x65,0x64,
0x43,0x48,0x31,0x00,0xb0,0x06,0x0c,0x00,0xb0,0x26,
0x00,0x00,0xb0,0x01,0x00,0x00,0xb0,0x0b,0x7f,0x00,
0xe0,0x00,0x40,0x00,0xb0,0x41,0x00,0x00,0xb0,0x40,
0x7f,0x00,0xb0,0x07,0x7f,0x00,0xb0,0x0a,0x40,0x00,
0xb0,0x5b,0x00,0x00,0xb0,0x5d,0x00,0x92,0x52,0x90,
0x42,0x51,0x02,0x90,0x2b,0x4d,0x82,0x4e,0x90,0x32,
0x4b,0x81,0x04,0x80,0x42,0x51,0x08,0x80,0x2b,0x4d,
0x81,0x10,0x90,0x37,0x50,0x50,
........
それでは、演奏データ部分のコードを見ていきます。
0x00,0xff,0x03,0x0b,0x75,0x6e,0x74,0x69,0x74,0x6c,0x65, 0x64,0x43,0x48,0x31
0x00 デルタタイム
0xff,0x03 Track Name トラック名の記述
0x0b トラック名のサイズ
0x75,0x6e,0x74,0x69,0x74,0x6c,0x65,0x64,0x43,0x48,0x31
トラック名
0x00,0xb0,0x06,0x0c
0x00 デルタタイム
0xb0 コントロールチェンジ
0x06 データエントリー(MSB:上位バイト) RPN(レジスタード・パラメータ番号)で指定された ラメータに対する値を設定
0x0c 12
0x00,0xb0,0x26,0x00
0x00 デルタタイム
0xb0 コントロールチェンジ
0x26 データエントリー(LSB:下位バイト) RPN(レジスタード・パラメータ番号)で指定された パラメータに対する値を設定
0x00 0
0x00,0xb0,0x01,0x00
0x00 デルタタイム
0xb0 コントロールチェンジ
0x01 Modulation 変調の深さを設定
0x00 0
0x00,0xb0,0x0b,0x7f
0x00 デルタタイム
0xb0 コントロールチェンジ
0x0b Expression 音の大きさを設定
0x7f 127
0x00,0xe0,0x00,0x40
0x00 デルタタイム
0xe0 Pitch Bend(音程調節)
0x00 LSB(7ビット)
0x40 MSB(7ビット)
0x00,0xb0,0x41,0x00
0x00 デルタタイム
0xb0 コントロールチェンジ
0x41 ポルタメント機能のON/OFF
0x00 OFF 0x00~0x3f:OFF 0x40~7f:ON
0x00,0xb0,0x40,0x7f
0x00 デルタタイム
0xb0 コントロールチェンジ
0x40 サスティン
0x00 OFF
0x00,0xb0,0x07,0x7f
0x00 デルタタイム
0xb0 コントロールチェンジ
0x07 チャンネル・ボリューム設定
0x7f 最大
0x00,0xb0,0x0a,0x40
0x00 デルタタイム
0xb0 コントロールチェンジ
0x0a パンポット(音像定位を左右方向の任意の位置に設定する)
0x40 中央 0x00:左端 / 0x7f:右端
0x00,0xb0,0x5b,0x00
0x00 デルタタイム
0xb0 コントロールチェンジ
0x5b エフェクト1 デプス(default:リバーブセンドレベル)
0x00 0
0x00,0xb0,0x5d,0x00
0x00 デルタタイム
0xb0 コントロールチェンジ
0x5d エフェクト3 デプス(default:コーラスセンドレベル)
0x00 0
0x92,0x52,0x90,0x42,0x51
0x92,0x52 デルタタイム 2386
0x90 ノート・オン
0x42
0x51
0x02,0x90,0x2b,0x4d
0x02 デルタタイム 2
0x90 ノート・オン
0x2b
0x4d
0x82,0x4e,0x90,0x32,0x4b
0x82,0x4e デルタタイム 334
0x90 ノート・オン
0x32
0x4b
0x81,0x04,0x80,0x42,0x51
0x81,0x04 デルタタイム 132
0x80 ノート・オフ
0x42
0x51
0x08,0x80,0x2b,0x4d
0x08 デルタタイム 8
0x80 ノート・オフ
0x2b
0x4d
0x81,0x10,0x90,0x37,0x50
0x81,0x10 デルタタイム 144
0x90 ノート・オフ
0x37
0x50
~(以下省略)~
■プログラミング
前回の「MIDI制御/Adafruit Music Maker」では、MIDIイベントをプログラムに直書きしていました。
noteOn(channel, NOTE_A4, VELOCITY_P);
noteOn(channel, NOTE_A3, VELOCITY_P);
midi_wait(0.5);
noteOff(channel, NOTE_A4, VELOCITY_P);
noteOn(channel, NOTE_C5, VELOCITY_P);
midi_wait(0.5);
noteOff(channel, NOTE_C5, VELOCITY_P);
noteOff(channel, NOTE_A3, VELOCITY_P);
noteOn(channel, NOTE_E5, VELOCITY_P);
noteOn(channel, NOTE_G4, VELOCITY_P);
midi_wait(1.0);
・・・・
音を鳴らして、指定した間隔を置いて音を止めるということを繰り返しました。MIDIファイルの中身の処理も同様です。
今回使用したMIDIデータは、チャンネル(楽器)が1つの単純なものです。
MIDIファイル中のノート・オン、ノート・オフ、デルタ・タイムの出現順に、MIDI再生モジュールのMusic Makerに送信すれば演奏を再生できます。
ただし、音の間隔を指定するには、デルタ・タイムを変換する必要があります。
ヘッダー・チャンクに記載されている時間単位、トラック0のテンポ設定を用いて音の間隔を算出します。
イベント間隔(ミリ秒) = デルタ・タイム÷時間単位×(テンポ設定(マイクロ秒)÷1000)
例えば、
0x81,0x04,0x80,0x42,0x51 (ノート・オフ)の場合は
可変長数値表現のデルタ・タイム 0x81,0x04 は10進表現では、132 になります。よって
132 / 480 x (555556/1000) = 153(ミリ秒)
になります。直前のMIDIイベントから153ミリ秒間隔を空けて、ノート番号 0x42 の音を止めることになります。
サンプルコードでは、容易に理解できるようにクラスは使用せずに、ベタ書きのino(Cソース)にしています。必要に応じて、肉付け、変更してください。
midiParser.ino
#include <SoftwareSerial.h>
SoftwareSerial mySerial(25,26); // RX, TX
#include "gm_controls.h"
#include "gm_instruments.h"
#include "gm_velocities.h"
#include "MusMus-MIDI-008.h"
typedef struct {
uint8_t chunkID[4];
uint8_t chunkSize[4];
uint8_t formatType[2];
uint8_t numTracks[2];
uint8_t timeDivision[2];
} HEADER_CHUNK;
typedef struct {
uint8_t numTracks;
uint16_t timeDivision;
uint32_t tempo_uSec;
float deltaFactor;
} MIDI_INFO;
MIDI_INFO *minfo;
void delta_time(uint32_t deltaTime) {
float interval;
interval = deltaTime * minfo->deltaFactor;
delay((uint16_t)interval);
}
void send(uint8_t status, uint8_t data1, uint8_t data2) {
mySerial.write(status);
mySerial.write(data1);
mySerial.write(data2);
}
void change(uint8_t status, uint8_t data) {
mySerial.write(status);
mySerial.write(data);
}
void sysreq(uint8_t status) {
mySerial.write(status);
}
void eventParser(uint8_t *pt) {
uint32_t deltaTime;
uint32_t ival;
float fval;
while (true) {
deltaTime = 0;
while (*pt>=0x80) {
deltaTime += (*pt)&0x7f;
deltaTime <<= 7;
pt++;
}
deltaTime += *pt;
pt++;
delta_time(deltaTime);
// FFH: メタ・イベント
if (*pt==0xff) {
pt++;
switch(*pt) {
case 0x2F: // End of Track [0x2f 0x00]
return;
case 0x51: // Set Tempo [0x51 0x03 tttttt]
if (pt[1]==0x03) {
ival = pt[2];
ival = (ival<<8) + pt[3];
ival = (ival<<8) + pt[4];
minfo->tempo_uSec = ival;
fval = ival/1000;
fval /= minfo->timeDivision;
minfo->deltaFactor = fval;
}
break;
}
pt = pt + 2 + pt[1];
// 9nH: ノートオン/オフ
// BnH: コントロールチェンジ
// EnH: ピッチベントチェンジ
} else if (((*pt&0x80)==0x80)||((*pt&0x90)==0x90)||((*pt&0xB0)==0xB0)||((*pt&0xE0)==0xE0)) {
send(pt[0],pt[1],pt[2]);
pt+=3;
// CnH: プログラム・チェンジ
} else if ((*pt&0xC0)==0xC0) {
change(pt[0],pt[1]);
pt+=2;
// F0H, F7H: システム・エクスクルーシブ・メッセージ
} else if ((*pt==0xF0)||(*pt==0xF7)) {
uint32_t len = 0;
for (++pt;*pt>=0x80;pt++) {
len += (*pt)&0x7f;
len <<= 7;
}
len += *pt;
pt = pt + 1 + len;
// システム・リアルタイム・メッセージ
} else if ((*pt&0xF0)==0xF0) {
sysreq(pt[0]);
pt++;
}
}
}
uint8_t *trackParser(uint8_t numTracks, uint8_t *pt) {
uint8_t trackID[4] = {0x4d,0x54,0x72,0x6B};
uint32_t trackSize;
if (memcmp(pt,trackID,4)) {
Serial.println("Invalid track header, expected [4D 54 72 6B]");
return (uint8_t*)NULL;
}
pt += 4;
trackSize = pt[0];
trackSize = (trackSize<<8) + pt[1];
trackSize = (trackSize<<8) + pt[2];
trackSize = (trackSize<<8) + pt[3];
pt += 4;
eventParser(pt);
uint8_t *nextTrack = pt + trackSize;
return nextTrack;
}
void setup() {
uint8_t *pt;
uint8_t channel = 0;
mySerial.begin(31250);
minfo = (MIDI_INFO*)malloc(sizeof(MIDI_INFO));
HEADER_CHUNK *hChunk = (HEADER_CHUNK *)mid_data;
minfo->numTracks = hChunk->numTracks[0]<<8 | hChunk->numTracks[1];
minfo->timeDivision = hChunk->timeDivision[0]<<8 | hChunk->timeDivision[1];
send(MIDI_CHAN_MSG|channel, MIDI_CHAN_BANK, VS1053_BANK_DEFAULT);
send(MIDI_CHAN_MSG|channel, MIDI_CHAN_VOLUME, VELOCITY_FFF);
change(MIDI_CHAN_PROGRAM|channel, GM_PAD_1_FANTASIA);
pt = (uint8_t*)mid_data + sizeof(HEADER_CHUNK);
for(uint8_t i=0;inumTracks;++i) {
if (!(pt=trackParser(i,pt))) break;
}
}
void loop() {}
■ビルド
今回はテスト的に、MIDIデータを配列として持たせているので、プログラムサイズが大きいため、実行環境には 16MB FLASH / 520KB SRAM の Sparkfun ESP32 Thing Plus を用いました。
Sparkfun ESP32 Thing Plus
Pinout
ESP32 Thing Plus MUSIC MAKER
GND GND
3V3 3V3
26(GPIO) RXD
プログラムのビルドには、Platformioを使用しています。
プロジェクトを作成します
$ mkdir ~/MidiParser
$ cd ~/MidiParser
$ pio init -b esp32thing_plus
$ pio lib search "header:SoftwareSerial.h"
$ pio lib install 168
$ pio run -t upload
MusMus-MIDI-008.mid(抜粋)
HTML5のaudioに対応していないブラウザのためサンプルは表示されません。
今回はテストなので、MIDIデータを配列データとしましたが、
実際にはMIDIイベントをラズベリーパイからArduinoなどにシリアルで送信して、Music Maker に流し込む形になります。
また、チャンネルごとに演奏データをトラックに割り当てているようなMIDIファイルの場合には、さらに複雑な制御が発生します。
■参考文献
・SMF(Standard MIDI File)フォーマット解説
・MIDIコントロールチェンジ一覧
・PHP MIDI Parser | Quickstart
・SMF ( Standard MIDI File ) Format1 のバイナリを読んでみた
・MIDI規格の豆知識
Raspberry Pi(ラズベリー パイ)は、ARMプロセッサを搭載したシングルボードコンピュータ。イギリスのラズベリーパイ財団によって開発されている。
Arduinoで学ぶ組込みシステム入門(第2版)
●Arduinoを使って組込みシステム開発を理解する
・ハードウェアやソフトウェアなどの基礎知識/
・設計から実装までを系統的に説明するモデルベース開発/
・Arduinoを用いた実際の開発例
最新 使える! MATLAB 第3版
◆◆すぐに「使える!」 全ページフルカラー!◆◆
・MATLAB R2022bに対応し、解説もより詳しく!/
・コマンド・スクリプトの例が豊富で、動かして学べる!/
・超基本から解説。これから使いはじめる人にぴったり!/
・全編フルカラー、スクリーンショットも豊富!
Amazon Web Services基礎からのネットワーク&サーバー構築改訂4版
1.システム構築をインフラから始めるには/
2.ネットワークを構築する/
3.サーバーを構築する/
4.Webサーバーソフトをインストールする/
5.HTTPの動きを確認する/
6.プライベートサブネットを構築する/
7.NATを構築する/
8.DBを用いたブログシステムの構築/
9.TCP/IPによる通信の仕組みを理解する
C言語は第二の母国語: 独学学生時代から企業内IT職人時代に培った、独立のための技術とノウハウ 平田豊著
学生時代から独学でプログラミングをはじめ、企業内でデバイスドライバを開発し、そして独立後もたくさんのアプリケーション開発や技術書制作に携わってきた著者。その筆者が大事に使い続ける「C言語」の“昔と今”について、気づいたことや役立つ知識、使ってきたツールなどについて、これまで記してきたことを整理してまとめました。
本書では、現役プログラマーだけでなく、これからプログラミングを学ぶ学生などにも有益な情報やノウハウを、筆者の経験を元に紹介しています。
1冊ですべて身につくJavaScript入門講座
・最初の一歩が踏み出せる! 初心者に寄り添うやさしい解説
・最新の技術が身につく! 今のJavaScriptの書き方・使い方
・絶対に知っておきたい! アニメーションとイベントの知識
・プログラミングの基本から実装方法まですべて学べる
図解! Git & GitHubのツボとコツがゼッタイにわかる本
ソフトウェア開発では欠かすことのできないGit、GitHub。
これからGit、GitHubを使いたいという入門者の方でも、実際に手を動かしながら使い方を学べます。
C自作の鉄則!2023 (日経BPパソコンベストムック)
メーカー製のパソコンはスペックが中途半端で、自分が本当に欲しい機種がない――。そう思っている人には、ぜひ自作パソコンをお薦めします。自作パソコンのパーツは進化が速く、しかも驚くほど種類が豊富。価格も性能も、幅広く用意されているため、満足度100%の“自分だけの1台”を手に入れることができます。
Interface 2023年6月号
特集:第1部 フィルタ設計 基礎の基礎/
第2部 係数アプリや波形観測アプリで合点!FIR&IIRフィルタ作り/
第3部 配布プリント基板で体験!マイコンで動くフィルタ作り
日経Linux 2023年5月号
【特集 1】 AI時代の最強フリーソフト ~ 25のやりたいを実現!
【特集 2】 AWS、Azureのうまみを無料で体感!面倒なことはクラウドに任せよう
【特集 3】 新しいRaspberry Pi Cameraで遊んでみよう
【特集 4】 Linuxで旧型PCを復活! 1kg切るモバイルPCを「ChromeOS Flex」でChromebook化
ラズパイマガジン2022年秋号
特集:5大人気ボード 電子工作超入門
「半導体不足で在庫が不足し、電子工作のボードがなかなか買えない…」。そんな今にふさわしい特集を企画しました。5種の人気ボードにすべて対応した電子工作の入門特集です。「GPIO」や「I2C」を使った電子パーツの制御方法は、どのボードでも同じです。手に入れられたボードを使って、今こそ電子工作を始めましょう。
地方で稼ぐ! ITエンジニアのすすめ
学歴、理系の知識、専門スキル……全部なくてもITエンジニアになれる!
地方でも高収入でやりがいをもって働ける!ITエンジニアの魅力を一挙大公開
Raspberry Piのはじめ方2022
本書は、ラズパイやPicoの買い方やインストール、初期設定といった基本から、サーバー、電子工作、IoT、AIといったラズパイならではの活用方法まで、1冊でお届けします。
ラズパイをこれから始める方向けに、全36ページの入門マンガ「女子高生とラズベリーパイ」も巻末に掲載。これを読むだけでラズパイがどんなものなのか、すぐに分かって触れるようになります。
ハッカーの学校 IoTハッキングの教科書
生活にとけこみ、家電機器を便利にするIoT技術。
Webカメラなど、便利の裏側に潜むセキュリティの危険性をハッキングで検証。
専門家がパケットキャプチャからハードウェアハッキングまで、その攻撃と防御を徹底解説。
本書は2018年7月に刊行された「ハッカーの学校IoTハッキングの教科書」に一部修正を加えた第2版です。
攻撃手法を学んで防御せよ! 押さえておくべきIoTハッキング
本書は、経済産業省から2021年4月にリリースされた、IoTセキュリティを対象とした『機器のサイバーセキュリティ確保のためのセキュリティ検証の手引き』の『別冊2 機器メーカに向けた脅威分析及びセキュリティ検証の解説書』をもとに、IoT機器の開発者や品質保証の担当者が、攻撃者の視点に立ってセキュリティ検証を実践するための手法を、事例とともに詳細に解説しました。
ポチらせる文章術
販売サイト・ネット広告・メルマガ・ブログ・ホームページ・SNS…
全WEB媒体で効果バツグン!
カリスマコピーライターが教える「見てもらう」「買ってもらう」「共感してもらう」すべてに効くネット文章術
プログラマーは世界をどう見ているのか 西村博之著
イーロン・マスク(テスラ)、ジェフ・べゾス(Amazon)、ラリー・ペイジ(Google)…etc.
世界のトップはなぜプログラマーなのか?
ニーア オートマタ PLAY ARTS改 <ヨルハ 二号 B型 DX版> PVC製 塗装済み可動フィギュア
「NieR:Automata」より、ヨルハ二号B型こと2BがPLAY ARTS改に新たに登場!
高級感の感じられるコスチュームや髪の質感、洗練されたボディバランス、細かなデティールに至るまでこだわり抜かれた逸品。
DX版には通常版のラインナップに加え2Bの随行支援ユニット ポッド042などをはじめ“純白の美しい太刀"白の約定やエフェクトパーツ、自爆モードを再現できる換装用ボディパーツ、シーンに合わせて変えられる顔パーツ2種も付属する豪華な仕様に。
作中のあらゆるシーンを再現することが可能なファン必見の一品となっている。
Newtonライト2.0 ベイズ統計
ベイズ統計は,結果から原因を推定する統計学です。AIや医療などの幅広い分野で応用されています。その基礎となるのは18世紀に考えだされた「ベイズの定理」です。
この本では,ベイズ統計学のきほんをやさしく紹介していきます。
白光(HAKKO) ダイヤル式温度制御はんだ吸取器 ハンディタイプ FR301-81
無水エタノールP 500mlx2個パック(掃除)
ケイバ(KEIBA) マイクロニッパー MN-A04
サンハヤト SAD-101 ニューブレッドボード
白光(HAKKO) HEXSOL 巻はんだ 精密プリント基板用 150g FS402-02
[Amazon限定ブランド]【指定第2類医薬品】PHARMA CHOICE 解熱鎮痛薬 解熱鎮痛錠IP 100錠